メイ、安楽死させてきました

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　　　　　　　　　　　　　　スズのイノリ　

　　　　　　　　　　スズ と 僕 と かーさん の願いです。

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4兄弟の最後の生き残りだったメイ。

かーさんは、この子の「命」を守りたい、という願いを込めて「メイ」と

名付けました。 

 

 

日曜日の夕方、メイを連れて病院へ。

前脚に留置針をいれ、かーさんがメイを抱きかかえると、

「いつでも言ってください」と獣医さんが・・・。 

 

メイは大人しく抱かれていたのですが、

かーさんが「お願いします」と言った瞬間、横にいた僕の

顔を見て、かーさんの腕の中から飛び出そうとしたのです。

 

まだ死にたくない！　かーさん、とーさんと一緒に

家へ帰りたい！　と叫んでいました。

 

でも次の瞬間、メイの全身から力が抜け、瞳孔がひらいて

いきました。

 

 

帰りの車のなかでも、家に帰ってきてからも、かーさんは

泣き続けていて。

結婚以来、こんなに泣いたかーさんをはじめて見ました。 

 

僕も、メイの最後の顔と叫びが瞳に焼き付いてしまいました。

メイが苦しまずに済むように。　

だとしても、安楽死を選んだ責任は重い。

 

あと40匹以上いる猫たち。

シロちゃんはやむを得ないとしても、同じように安楽死させる

子が出てきたら、果たして決断できるだろうか・・・。 

 

　　　メイちゃん、7年間も一緒に暮らしてくれてありがとう。

　　　　生まれかわったら、またがん家に来てください。 

 

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