地下駐車場ではねられて死んだ子猫

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　　　　　　　　　　　　　　スズのイノリ　

　　　　　　　　　　スズ と 僕 と かーさん の願いです。

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金曜日、仕事を終えて家に帰ると、生後2ヶ月くらいの、ちいさな子猫の

亡骸がありました。

 

その日、かーさんが横浜駅西口の地下駐車場に車をいれると、車道に

子猫が横たわっていたそうです。　慌てて車を降りて子猫を抱きかかえると、

まだ息はあったものの、ほんの数秒で絶命してしまいました。

出血はほとんどなく、ただ、眼球が飛び出てしまって、見るに堪えない

死に方だったらしく。

子猫を車に乗せ、そのまま駐車場を出て家に帰ってきてしまったとか。

 

もう少し早く駐車場に入っていれば、子猫は死なずにすんだかもしれないと、

かーさんはずっと悔やんでいます。

 

横浜駅西口の地下駐車場は、1フロアにA～Eまで５区画あり、A区画に駐車

すると駐車場を1周しないと出られなくなるため、普段はA区画に行きません。

子猫がはねられていたのはA区画の車道。

かーさん、子猫に呼ばれたのかも知れません。

 

土曜日、がん家の猫たちが、いつも居間から見ている庭先に埋葬しました。

 

両手のひらに乗るほど小さい、白黒八割れのかわいい子猫。

薄暗い地下で、一匹ぼっちで彷徨って、はねられて死んでしまうなんて

あまりに不憫過ぎる。 

 

横浜駅西口の地下駐車場は、地上からの導入路が長くて、こんなに

小さな子が迷い込んでくるとは考えにくい。

まさかとは思うけれど、捨てられてしまったのかもしれません。

もしそうだとしたら子猫を捨てた人間と、子猫をはねて放置した人間に

因果応報、相応の報いがありますように。

 

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