かーさんのイカリとカナシミ

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　　　　　　　　　　　　　　スズのイノリ　

　　　　　　　　　　スズ と 僕 と かーさん の願いです。

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かーさんの携帯に近所のエサヤリさんから電話があって・・・、内容を要約すると、
　

　　自分がエサをあげている猫が、クルマにはねられたか何かで下半身が動かなくなっていた。

　　一旦捕まえたけれどシャーして凶暴だったから、上半身をタオルで覆い、首根っこを押さえて

　　ケージに入れ、捕まえたところと違う場所に捨ててきた。

　
ということでした。

 

かーさんが慌ててエサヤリさんを呼び出し、捨てた猫を探したのですが、すでに近所の方が

冷たくなったその子を土に埋めた後でした。

 

つらく厳しい外暮らしの末にクルマにはねられ、ゴハンをくれる信用していた人間にまで

そんな仕打ちを受けて死んでしまった猫。　人間を憎んで逝ってしまったかもしれません。

　

助からないとしてもせめて痛み止めを打って、最後はやわらかい毛布の中で逝かせて

あげたかったと、かーさんが泣いていました。　

　　　　　　　　　　　　　　＜かーさん泣き疲れて寝る図＞

　

死ぬのがわかっていて捨てたんですかっ！　とエサヤリさんを怒鳴りつけたそうですが・・・。

やはり、エサヤリさんと猫ボラの間には、絶対に越えられない高い壁があります。
　

　　　　
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